マミちゃん

sasisusekiyama2005-03-30

 少し恥ずかしいが、思い切って自分の初恋について話したい。かなり恥ずかしいが。。。自分の初恋は小学4年生のとき。そのコの名前は「マミちゃん」。とっても大好きだった。何でそのコのことが好きだったというと、わからない。確かに可愛かったが、クラスのアイドルって訳ではなかった。なんでだろう?いつの間にかメチャクチャ好きだった。ある日マミちゃんが休日に学校のグランドに遊びに来てた。僕はその日このグランドで野球の試合があった。バッターボックスに立った瞬間友達と遊んでいるマミちゃんを発見!!驚きと同時にあっという間にテンションがあがった。沸騰したお湯のように。これは絶対この打席で打って株を上げたい、いいとこを見せたい・・・小学生ながらも考えることは基本的に今と一緒だった。そしてそのプレッシャーに勝ち、なんとホームラン!!普通だと監督や父兄、そしてチームメートに、どうだ!!みたいな顔をするのだが、真っ先にマミちゃんの顔を見た。しかしマミちゃんは鉄棒で遊ぶのに熱中していた。しかも野球の試合のせいで遊べない!といった不満そうな顔でグランドを見つめていた。「はぁ〜あ」ため息しか出なかった。夢にもよくマミちゃんは登場した。しかも決まっていつもイチャイチャしている場面の夢ばかりだった。朝起きると夢だとわかる。しかも一番いい感じのときで。その夢と現実のギャップでかなり寂しい。でも明日もこんな夢が見えたらいいな、と昨日と同じポジションで就寝。それぐらい好きだった。こんな経験は自分だけでもないと思う。マミチャンがあるときこう言った。「私って本当に牛乳が嫌い」。へぇ〜そうなんじゃ。と思うところでも「僕も牛乳ほんま嫌い」。とウソを言い、話を合わす。マミちゃんの星座を聞いてすかさず毎日その星座をチェックしたりもしていた。しかしそのマミちゃんとラブラブと噂されるやつがいた。そいつとマミちゃんは家が近所だった。しかも勉強がクラスでトップだし運動神経の塊みたいなやつでもあった。性格もよくてそいつには敵わなかった。ライバルだったが当時の大親友でもあったのだ。毎日のように家に遊びに行ってたし、本当に仲がよかった。それでもやっぱり気になっていた。こいつは本当にマミちゃんのことが好きなんかいなと。そしてからかうように聞いてみた。「マミちゃんのことが好きなんだろ?だろ?」そんな風にからかって言った。心の中では、頼むからノーと言ってくれ・・・本当にそう願った。しかし・・・答えは「イエス」だった。その瞬間僕も好きなんだと彼に伝えた。親友ながらもお互い競い合った。彼が何かで失敗すると小さくガッツポーズ。それでも漫画で言うと、「できすぎくん」のような彼には背の高さと体重でしか勝てなかった。悔しかった。それと忘れもしない出来事あった。体育の時間。体育館でのマット運動の授業だった。たまたまマミちゃんと同じ班で自分の後ろでマットの順番を待っていた。三角座りで座っていると、マミちゃんが背中に寄ってきた。そして額を僕の背中につけてこう言った「あたしこの背中ほんとに好き」。確かこう言ってたような気がする。いきなりマミちゃんが額を背中にクッツケタので心臓が破裂しそうになった。鼓動の音が普段の100倍は大きかった。もしかしたらマミちゃんも僕の事が好きかもしれん。。。そんな事はないか、と思っても期待してしまった。マミちゃんがその授業の後に、「お茶ちょうだ〜い」と言ってきた。今までそんな事言ったこともないのに言ってきた。「いいよ〜!」お茶をあげようとした瞬間だれかが言ってきた。「それだったら間接キスになるんちゃん」・・・僕とマミちゃんは固まってしまった。どう考えても間接キスなんかじゃなかったのにそう言われて「ほな悪いから飲まんとくな」。せっかくの機会を・・・それでも嬉しかった。しかし・・・その次の体育の時間にありえない光景を見てしまった。この前僕にしてた同じ動作をライバルのやつにしていたのだった。周りのクラスのやつも「ヒューヒュー」とか言って冷やかしていた。あまりにもショックだった。。。ショックなのはこれだけじゃなかった。3月の終わりに大阪の枚方市に転校するというものだった。まさかマミちゃんが転校するなんて・・・。頭が混乱する毎日だった。そして4年生最後の日。帰り道でマミちゃんを見つけた。もう見ることができないのか・・・家が逆方向のため相手は違う道。最後の曲がり角で話しかけようか迷った。マミちゃんは友達と2人でいた。しかしそんな勇気が出なかった。友達と楽しそうに話しているマミちゃんの顔を心に焼き付けた。ずっと覚えておくように。。。最後の日のマミちゃんの後ろ姿は今も忘れない。今思い出すと後悔してしまう。なんで一言も言わなかったんだろうって。それは今日みたいにまだ肌寒い日だった。もう会うことは無いだろう。4年生で転校したため同窓会もない。なんか悲しい。でもこれだけは言える。本当にありがとう☆