思い出=宝物

sasisusekiyama2005-03-20

 僕は野球を始めてから好きになるまで時間が短かった。知らぬ間に親に入部させられたが、毎日学校が終わるとすぐに着替えて小学校のグランドに行っていた。野球なんかモチロンしたことがなかったので、キャッチボールをしても全球といっていいほど後ろに抜かしていた。キャッチボールではなかった。ゴロしか取れなかったのだ。何でみんなあんな簡単にボールをキャッチすることができるんだろう・・・当時小学1年生だった僕は悔しくてたまらなかった。気付いたら野球にハマっていた。それから数日が経って、たまたまノーバウンドのボールを運よく取れたときがあった。これには今でも覚えているのだが、最高に嬉しかったのを覚えている。めちゃくちゃ嬉しかった。感動した。本当にちょっとした出来事だったが、今まで生きてきたなかでも1番嬉しかった事と言っても過言ではない・・・。最近はこんな嬉しかった出来事はあっただろうか。昔の思い出のように楽しいことはあっただろうか。考えていると、なんだか寂しくなってくる。決して今の生活がイヤと言うわけではない。高校なんかと違って自由な時間がいっぱいあるし、好きなことなどに没頭することができるからだ。もしかすると大学を卒業するときには、大学生活楽しめたな〜なんて言っているかもしれない。反対に、もっとこうすればよかった・・・みたいに悔いの残る大学生活を過ごしたように言っているかもしれない。この1年間あっという間に過ぎていったが、決して充実したものではなかった気がする。ただ淡々と時間が過ぎ去っていたと思う。「今」という時間を無駄にしてしまっていた自分がいる。昔と違って目標がハッキリしないので、ボーっとしてしまっている。これでは悔いが残ってしまいそうだ。過ぎ去った時間はもう戻らない。しかし、これからの生活によっていくらでも取り返せることが出来るはずだ。充実した大学生活。それは1日1日を大事にすることから始まっていくと思う。スグにはそう変わらないだろう。でもそれを意識するだけでも何かが変わってくるはずだ。そう信じて生活したいと思う。もうあのような楽しかった過去には戻れない。ただ「トキ」が過ぎていくだけだ。だからこそ「今」を大事にし、大学生活を将来素敵な過去の思い出として自分の心の中にある宝物にしまっておきたい。思い出という宝物となるか、悔いが残る過去になるかは自分次第である。今後の人生でどっちの方が自分にとってプラスになるかは言うまでもない。