あの頃は〜♪♪byあきこ

sasisusekiyama2005-03-22

 高校に入学すると同時に硬式野球部に入部した。当時はどんなやつが入部してくるのかワクワクしてた。自分は中学生のときクラブチームに所属してたので、どこの誰が上手いとか詳しいことはしらなかった。そして2人が来た。その2人は中学校の主力選手だったと聞いていたので、上手いのかなと見てみるとこれが上手い。めちゃくちゃ強肩なやつと堅実な守備をするやつが入ってきたので嬉しかった。上手いから嬉しかったんじゃなく、同じ目標をみんなで目指せる「仲間」みたいものができたから嬉しかった。。。練習をしているとベンチに学生服を着て座っている人を発見した。これは絶対に入部を希望してる選手だ!また仲間が増えると思うとワクワクした。そこでどんなやつなのかと思い、出身中学校を聞いてみた。そうすると県内でも屈指の頭のいい中学校の出身だとわかった。もちろんそこには野球部もない。初心者だったのだ。なんかイヤだった。野球が舐められているように感じたからだ。多分他の部員もそう思っていたはず。高校から野球を始めるなんてまずありえない。高校で野球を辞めるのが普通多いのだが、ちょっとこれにはビックリした。「まあどうせ夏までには辞めるんだろうな」僕も思っていたことをみんなも言っていた。案の定、最初は休んだり来たりするなどの適当ぶり。休む理由も変わっていた。中学の友達とお食事会がある・・・母親と生協に買い物に行く・・・。お食事会って。今どきお食事会なんか言わんし。「お」もいらんでえ。見え見えのズル休みだった。しかし、時が経つにつれて仲が良くなっていった。しかも同期のメンバーの中で一番頭が悪かった。なんであの中学の出身やのにと思ったが、逆に親しみを感じてホッとした。もうそのときは野球経験なんて関係なかった。こいつも同じ「仲間」として自然とチームの中に溶け込んでいた。そう本人も自覚したのか練習は風邪以外全部来た。風邪の演技をして大阪ドーム浜崎あゆみのコンサートに行ったという舐めたまねをしてくれたこともあったが、それはそれで聞いててツッコミとか入れてなんか楽しかった。最初はかなり変わった雰囲気をかもし出している天然キャラを作っていて、みんながそいつのトリコになっていた。後々に本当の本性がわかるのだが。。。野球の実力も他のメンバーに「お前ヘタなんじょ」と言われたことに腹を立て、絶対見返してやろうと一生懸命練習したらしい。そのことが目覚めさせたのかはわからないが、序々に上手くなってきているのが誰からみてもわかった。あまり言いたくはないがセンスがあったのだ。でもチームの中ではまだ1番ヘタだった。この後こいつがチームの中心選手へとステップアップするとは誰もが思ってもいなかっただろう。5番センター。そう、これは最終的にこいつに与えられた打順とポジション。シャープなスイングと長い腕の振りを生かした強肩。まさにチームにとって欠かせることのできない選手になった。まさか。。。性格の方も今のようになるとは想像できなかった。本人は漫画H2だったら自分のキャラは国見比呂だと豪語していたが、それは明らかに違う。お前はフネだよフネ☆